ベピオウォッシュゲルは、非常に効果の高いニキビ治療薬ですが、
「5〜10分待ってから、水で完全に洗い流す」
という点で治療を続けるのが難しくなり、辛くなってしまう方がいらっしゃるのも事実です。
そこで今回はベピオウォッシュゲルの使用のヒントを考えてみたいと思います。
ベピオウォッシュゲルの「ショートコンタクトセラピー」

ベピオウォッシュゲルは、従来のベピオゲル、ベピオローションと同じ「過酸化ベンゾイル」という有効成分を含んでいますが、使い方が全く異なります。
お肌に塗ったままにするのではなく、「塗布して5〜10分待ってから、水で完全に洗い流す」という使い方をします。これを医学用語で「ショートコンタクトセラピー」と呼びます。
「5〜10分」の待ち時間の過ごし方
ベピオウォッシュゲルを継続するために、塗布時間の「5~10分」を賢く過ごしましょう。
待ち時間の過ごし方の例
・歯磨きをする
・湯船に浸かる(顔に塗布時、お風呂場で行う場合)
・頭や体を洗う(顔に塗布時、顔についた薬が体に流れないよう注意)
・部屋の片付けやストレッチなど浴室外で作業する
・英単語を覚えるなど勉強時間にする
・明日の持ち物の準備をする

日々の決まった行動の作業時間(ルーティン)に取り入れるのがおすすめです。
なぜなら、ニキビ治療において最も大切で、かつ一番難しいのが「毎日コツコツと続けること」だからです。 お肌の細胞が奥底から新しく生まれ変わる(ターンオーバー:基底細胞が分裂して表皮表面で脱落するまでの時間)までには、健康な状態でも約45日かかります。ニキビができにくく、手触りの良い本来の素肌を取り戻し、それを維持していくためには、数ヶ月から半年といった長いスパンでじっくりとお薬と付き合っていく必要があります。
「毎日必ず時計を見て、5分間じっと待つ」と気合を入れてしまうと、勉強や部活、お仕事で疲れて帰ってきた日には、その時間を作ること自体が負担になってしまいます。ストレスはニキビを悪化させる原因にもなりますし、「今日は疲れたから塗るのをやめよう」という日が続くと、せっかくの治療が振り出しに戻ってしまいます。 だからこそ、歯磨きや入浴、お部屋の片付けといった「毎日当たり前に行っている習慣」に、お薬の待ち時間をそっとくっつけてしまうのが、一番無理なく長続きする秘訣なのです。
完璧を求めなくてもよい
もちろん、どうしても疲れ切ってすぐに眠りたい日や、お肌が敏感になっていてヒリヒリ感が辛い日もあるかと思います。そんな時は、無理をして5〜10分待つ必要はありません。「今日は3分で早めに洗い流そう」と、ご自身の体調やお肌の調子に合わせて柔軟に調整していただいて構いません。
どうしてもの日は、1日くらいお休みしても構いません。
完璧を目指して途中で治療をやめてしまうよりも、短時間でも毎日お肌にお薬を届けてあげることの方が、ニキビ治療においてははるかに重要だと当院では考えています。
「お薬の使い方がどうしても生活に合わない」「赤みが出て不安だ」など、治療を続ける中で少しでも迷うことがございましたら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
胸や背中のニキビには「ベピオ専用Tシャツ」を用意する
待ち時間以外にも、背中や胸で使用する場合
「塗り薬が付くと服が色落ちしてしまう」
という問題に悩むお声もあります。
胸や背中など、体の広範囲に塗る場合は、どうしてもお薬が衣服につきやすくなります。ベピオには「布を漂白(色抜け)してしまう」という特徴があるため、大切なお洋服を着たまま塗ることはできません。また、裸のままお風呂場で10分待つのは、特に冬場は体が冷えてしまい辛いものです。
そこでおすすめしたいのが、「色抜けしても構わない、専用の古いTシャツ」を1枚用意していただくことです。(最初から白いTシャツや、着古した肌着などが最適です。)
お風呂に入る10分前に、あたたかいリビングでお薬を胸や背中に塗り、すぐにこの「ベピオ専用Tシャツ」を着てしまいます。そのままテレビを見たり、ストレッチをしたりしてリラックスして過ごし、時間が来たらTシャツを脱いでお風呂場へ直行し、シャワーで洗い流すという方法です。 これなら体が冷えることもなく、他のお洋服や寝具を漂白してしまう心配もありません。
無理なく続ける工夫をしよう!
ベピオウォッシュゲルは非常によいニキビ治療薬ですが、続かなくては意味がありません。「毎日の生活の中で無理なく使えること」が一番大切です。皆さまのライフスタイルに合わせた治療法を見つけていきましょう。
