アトピー

アトピー性皮膚炎の治療「リンヴォック」

アトピー性皮膚炎の新規治療薬のご紹介です。
最近、アトピー性皮膚炎の治療が大幅に変わってきました。
効果がとても高く、今まで難治だった重症のアトピー性皮膚炎の方々に恩恵のある治療が多数でてきました。

近年の重症アトピーの治療(2022年6月)

最近、アトピー性皮膚炎の治療が進化しています。
2018年にデュピクセントが保険収載されて以降、特に重症者には以下の薬が使えるようになりました。

抗体製剤(生物学的製剤)の注射:デュピクセント(IL-4/13受容体抗体)
JAK阻害薬の内服:リンヴォック(ウパダシチニブ)、オルミエント(バリシチニブ)、サイバインコ(アブロシチニブ)

今回はリンヴォックの紹介です。

「リンヴォック」って?

リンヴォックは、JAK阻害薬という種類の薬です。
免疫をつかさどる細胞の中にある「JAK(ジャックと読みます)」という部分に結合して、かゆみの原因となる炎症性サイトカインが過剰につくり出されることを防ぎます。

関節リウマチや関節症性乾癬に保険適応のある薬でしたが、2021年8月に「12歳以上のアトピー性皮膚炎(体重30kg以上)」にも保険適応が追加となりました。
ただし、誰でも使ってよい薬剤というわけではなく、条件や注意点がございます。

様々な治療法が出てきていますが、それでもアトピー性皮膚炎の治療の基本はステロイド外用薬などの外用療法です。
そのため、ステロイド外用薬などの今までの外用治療で効果が不十分な場合にリンヴォックを使用できます。

リンヴォックの投与スケジュール

リンヴォックは、内服薬で、1日1錠です。
服用時間に制限がないので、1日の中で決まった時間であればいつ内服されても問題ありません。

リンヴォックの注意事項

感染症の罹患に注意が必要です。
まず、投与前にB型肝炎や結核などの定められた検査を行い、投与開始後も一定期間ごとに感染症の検査を行わなければなりません。

比較的多い副作用は、帯状疱疹、ニキビです。

医療費助成制度

お薬の費用は高いと感じられるかもしれませんが、医療費の助成制度を利用できることも多ので、ご自身が当てはまるかお調べください。

高額医療制度

年収によっては高額医療制度を利用できます。高額医療制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払う1か月分(歴月:1日から末日まで)の医療費で上限額を超えた場合、その超えた額が支給されます。
上限は年収により変わります。

付加給付

ご加入の医療保険(保険者)によっては独自の「付加給付」があり、国が定めるよりも手厚い医療費助成を行っている場合があります。
詳しくはご加入の健康保険証に記載されている保険者(健康保険組合等)にご確認ください。

その他

自治体によって子供への医療費補助制度(お問い合わせ先:お住まいの市区町村)や、ひとり親家庭への医療費補助制度(お問い合わせ先:お住まいの市区町村)、大学などの学校によっては学生などへの医療費補助制度(お問い合わせ先:学生課など)が使用できる場合がございます。

関連記事