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ニキビ

「ニキビ」の成り立ちを考える

ニキビの治療を考える前に、ニキビがどのようにできるかを考える必要があります。

ニキビのはじまり「コメド」

ニキビは赤く膿んだり、アクネ菌が関与したりするため、皮膚の感染症だと思ってしまうかもしれません。
しかし、皮膚科では純粋な感染症の病気と考えられていません。

ニキビは「コメド(面靤、読み方:めんぽう)」から始まりまる、毛穴の病気です。
コメドとは、毛穴の皮膚の開口部がつまりはじめて、内部に皮脂が貯留したものを言います。
状態によって、いくつかのステージに分けられます。


1)マイクロコメド(微小面靤):見た目にわからないくらいの微細なコメドができます。
2)白ニキビ(白色面疱):皮脂がだんだん貯まってくると白いプツっとした盛り上がりができます。
3)赤ニキビ:コメドに炎症が起こると赤く腫れます。
4)化膿したニキビ:さらに炎症がひろがると、膿(うみ)をつくり、壁が破れて周囲に炎症がおよびます。

ちなみに、白ニキビに対して、黒ニキビというものもあります。
黒ニキビ:毛穴の開口部が開いて、開口部に黒い色素が貯まったコメドのことです。

ニキビ痕は治りにくい

化膿したニキビは、ときにはボコボコとしたニキビ痕(あと)になります。
ニキビ痕は医学的に「瘢痕(読み方:はんこん)」という固く線維化した状態です。
ニキビ痕ができると、なかなか消えず、治療も難渋します。
そのため、ニキビの治療の基本は、「ニキビ痕をいかに作らないか」が重要になります。

ニキビ体質

ニキビは不衛生・不潔にしているから出来ると思っている人がたくさんいらっしゃるようですが、それは間違っています。
ニキビの出来やすさは体質でほぼ決まるので、あなたは何も悪くありません
ときどき、ニキビがたくさんできるのは自分が不潔だからと悩まれる方もいらっしゃいますが、そのようなことはありません。
乾燥肌とか、目が悪いとか、そういった生まれ持った体質です。
決して自分を責めないでください。

ニキビ治療の基本

ニキビの成り立ちが分かれば、ニキビ治療の基本が分かってきたと思います。
いかに「コメドができない」状態を作り、その状態をキープしていくかがニキビ治療の基本となります。
具体的な薬剤、注意点は今後のブログに書いていきます。

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