虫刺され
【虫刺症、読み方:ちゅうししょう】
蚊、ブヨ、ハチなどの虫に刺されて炎症を起こします。炎症が強いと水疱ができることもあります。掻くと悪化し感染する恐れがあるため注意です。

多汗症
発汗が過剰になり、日常生活に支障をきたす場合も。精神的なストレスや気温が原因で悪化することもあります。治療法には外用薬、イオントフォレーシスなどがあります。特に近年では手汗、ワキ汗の保険治療の外用薬が処方可能となり、皮膚科で治療を行う方が増えています。
汗疱、異汗性湿疹
【汗疱、読み方:かんぽう】、【異汗性湿疹、読み方:いかんせい-しっしん】
手のひらや足の裏に小さな水疱ができる病気で、汗の分泌異常が関与。強いかゆみを伴うことが多く、その場合は湿疹の治療を行います。夏や季節の変わり目に再発しやすいため注意が必要です。
あせも(汗疹)
【汗疹、読み方:かんしん、俗:あせも】
汗で皮膚がふさがれ、時には炎症を起こします。乳幼児から高齢者まで幅広く見られ、涼しくして汗を早めに洗い流したり拭きとることが予防に有効です。
「あせも」の訴えで受診される方は多いですが、「汗疹」であるケースは意外と少なく、実際は汗で湿疹が悪化している状態を「あせも」と相談されることが多いと感じています。
日焼けによる皮膚炎
強い紫外線によって皮膚が赤く腫れ、水ぶくれができることもあります。重症だとヤケドの状態となります。ヒリツキが強い場合は皮膚科にご相談ください。
当院では医療機関専売のUVクリームを販売しております。
・「UVクリーム 35g」(税込 3,300円)
しっかりとした日焼け止め効果と塗り心地が評判で、リピート頂く方が多い日焼け止めです。

伝染性膿痂疹(とびひ)
【伝染性膿痂疹、読み方:でんせんせい-のうかしん、俗:とびひ】
伝染性膿痂疹(とびひ)は、主に黄色ブドウ球菌や溶連菌によって引き起こされる皮膚の感染症です。水ぶくれやかさぶたができ、強いかゆみを伴います。小児に多く、接触や引っかいて他部位に拡がっていきます。

みずむし(足白癬)
【足白癬、読み方:あしはくせん、俗:みずむし】
高温多湿で足が蒸れて白癬菌の症状が顕著になります。足の指の間がかゆくなることが多いですが、必ずしもかゆみは伴いません(かゆみの有無でみずむしかどうかはわかりません)。

みずいぼ(伝染性軟属腫)
【伝染性軟属腫、読み方:でんせんせい-なんぞくしゅ、俗:みずいぼ】
ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚の感染症で、小さく光沢のある丸いイボができるのが特徴です。特に子どもに多く見られ、接触やタオルの共用などでうつります。多くの場合はいずれ抗体が生じて自然に治りますが、それがいつ頃になるかはわかりません。急激に広がったり、湿疹を伴ったりすることもあるため注意が必要です。
本来は年中みられる疾患のはずですが、夏になると ①服から肌が出ることが多くなるため目立つ、②プールなどで接触するため、ご相談が増えます。
当院では、医療機関専売のみずいぼ(伝染性軟属腫)に対する保湿クリームを販売しています(M-BFクリーム 税込み 2,200円)。
興味のある方はご相談ください。

癜風
【癜風、読み方:でんぷう】
癜風は「マラセチア」という真菌が皮膚の表面で増殖して起こる感染症です。主に汗をかきやすい背中・胸に、茶色くまたは白くなる斑点ができます。かゆみは軽く認めることがあります。抗真菌薬で治療可能です。治療後はしばらく色素が残ることがあります。

※写真掲載は患者さんの許諾を得ています。