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皮膚の病気(その他)

モンドール病について

モンドール病

【モンドール病(Mondor病、Mondor’s disease)、読み方:もんどーる-病】

モンドール病は、皮膚のすぐ下を通っている浅い静脈(表在静脈)に血栓(血の塊)ができ、炎症を起こした状態=「血栓性静脈炎」です。血管が炎症を起こして硬くなるため、筋のように触れます。

主に前胸部、乳房の下、わきの下からお腹にかけて、皮膚のすぐ下に鉛筆の芯やワイヤーのような「硬い筋(索状物)」として皮膚の上から触ると筋(すじ)のように触れます。腕を高く上げたり、体を伸ばしたりすると、その筋がピーンと張って引きつれるような痛み(または違和感)を感じます。腕を上げると、皮膚の表面に浅い溝ができたり、筋(すじ)が浮き出たりして見えることがあります。

モンドール病の臨床写真

モンドール病が発症する誘因

なぜこのような炎症が起きるのか、はっきりとした原因がわからない(特発性)ことも多いのですが、以下のようなことが引き金(誘因)になると考えられています。

・物理的な圧迫: きついブラジャーや下着、コルセットなどによる締め付け。
・過度な運動・ストレッチ: 上半身を激しく動かすスポーツや、慣れない筋トレなど。
・外傷・手術: 胸部への打撲や、乳房の手術、生検(組織検査)の後に起こることがあります。
・感染症や静脈のうっ滞: 血流が悪くなることや、局所の感染がきっかけになることもあります。

治療方法と経過

モンドール病は、見た目や症状の急激さに反して、基本的には放っておいても自然に治る(自然消退する)良性の病気です。

特別な手術や強い薬は必要ありません。治療の主体は「経過観察(安静)」と「対症療法」になります。
個人差はありますが、痛みは数週間で和らぎ、硬い筋そのものも1〜2ヶ月(長くて数ヶ月)かけて徐々に柔らかくなり、最終的には触れなくなります。

・痛みが強い場合: 炎症や痛みを和らげるために、非ステロイド性の鎮痛消炎薬(NSAIDs)の塗り薬(軟膏やローションなど)や、飲み薬を処方します。
・日常生活の注意: 患部を強く締め付ける下着は避け、ゆったりとした衣服を着用してください。また、無理なストレッチや激しい運動は痛みが引くまでお休みしましょう。

※写真掲載は患者さんの許諾を得ています。

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