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感染症

手足口病が流行!

手足口病」が流行しています。
子供を中心に夏に流行のある手足口病ですが、今年は多いですね。
昨年・一昨年は、ほとんど診ていないので久々の流行です。

手足口病とは?

手足口病はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによっておこる、小児に多い感染症です。
主に夏に発症します。
潜伏期間は3~5日です。

口の中、口唇、手のひら、足のうらを中心に小さい水疱や小さい赤い斑が複数でます。
また、同様の皮疹が肘、膝、四肢などの他の部位にもみられます。
およそ4~7日で皮疹はカサブタとなり、または消失して治癒していきます。

発熱は約3分の1の方にみられます。
多くは38度以下で、高熱になることは少ないです。
とても稀ですが、髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合があります。
吐く、頭を痛がる、視線が合わず呼びかけに答えないなどの症状がみられた場合は注意が必要です。

感染様式

手足口病は「飛沫感染」「経口感染(糞口感染)」「接触感染」で感染を起こします。

  • 「飛沫感染」→咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる手足口病の原因ウイルスにより感染します。
  • 「経口感染(糞口感染)/接触感染」→手足口病のウイルスが手指を介して口に触れる、または食品・水を汚染して食べたり飲んだりした場合に感染します。また、眼などの粘膜を介して感染します。

感染の予防

手足口病が治った後でも、飛沫や鼻汁から1~2週間、便から3~4週間はウイルスが排泄されます。

感染を予防するために「流水と石鹸で手洗いをしっかりとする」「排泄物を適切に処理」「タオルの共用を避ける」などの対策をしましょう。
おむつ替えの際に手にウイルスがつくことが多いので、手洗いをしっかり行いましょう。

なお、手足口病には有効なワクチンはありません。
また発症を予防できる薬もありません。

治療

手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はありません。
対症療法となります。

痛みがつらそうな時は痛み止めを検討します。
食欲がない時は、のみ込みやすいものを与えましょう。
口のなかを痛がる場合、刺激の少ないもの、かまずに飲み込めるようなもの(ゼリー、プリン、豆腐など)がよいでしょう。
水分が不足して脱水にならないように注意しましょう。

保育園・幼稚園・学校は?

【手足口病】 登園・登校可能な状態(一般的見解)
  • 発熱がない
  • 食事・飲水が普段通りできる
  • 皮疹(水疱・潰瘍)の影響がない

保護者の方は対応に迷われると思います。
国が定める法律上の出席停止期間の基準はありません
国は「感染拡大を防止するために登園を控えることは有効性が低く、またウイルス排出期間が長いことからも現実的ではない」と考えています。

厚生労働省の『保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)』では、「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」が登園のめやすと記載されています。
また、「発熱やのどの痛み、下痢がみられる場合や食べ物が食べられない場合には登園を控えてもらい、本人の全身状態が安定してから登園を再開してもらう」との記載もあります。

保育園・幼稚園・学校によって対応が異なりますので、まずは通っている園・学校に確認しましょう。
園によっては、登園するには医師が記入した登園許可書などが必要な場合もあるようです。

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