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皮膚の病気(その他)

努責性紫斑について

※ 時々遭遇する、少し珍しい皮膚科の病気を解説。

努責性紫斑

【努責性紫斑、読み方:どせきせい-しはん】

嘔吐・排便・喘息発作・分娩などで静脈圧が急激に上昇すると、皮膚表面の毛細血管が圧によって損傷され、皮下に細かな点状のあざが多数生じます。
この状態を「努責性紫斑」と呼びます。

・好発部位:顔面、まぶた、首周囲
・症状:赤〜紫色の小さな点状出血(紫斑)が突然出現する
・自覚症状:痛みやかゆみは普通は生じません

努責性紫斑の治療

多くは腹圧の影響がでやすい、顔、首に生じます。
一過性の皮膚表面の出血のため、徐々に皮膚に吸収されて消失します。
そのため、特別な治療は必要ありません。
咳やいきみを避けけて安静にして過ごしてください。
通常は数日で消退します。

ただし、以下の場合は別疾患の可能性があるので注意が必要です。ご心配があれば皮膚科(専門医)を受診してください。
・繰り返し出現する
・数日経過しても、消える様子がない
・紫斑の個々の大きさが大きい
・全身に広がる
・出血傾向や血液疾患が疑われる場合

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