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皮膚科で処方されるステロイド外用薬のひとつ 「ネリゾナ」 について解説いたします。

【まとめ】ネリゾナ

・主成分「ジフルコルトロン吉草酸エステル」
・ステロイド外用薬の1つ
・上から2番目に強いランク(Ⅱ群)
・軟膏、クリーム、ユニバーサルクリーム、ローションの4種類がある

ネリゾナとは

ネリゾナは先発品の商品名です。主な有効成分は「ジフルコルトロン吉草酸エステル(Diflucortolone Valerate)」です。
これはステロイドの一種で、グルココルチコイド受容体に結合し、皮膚の炎症を抑える作用を発揮します。
赤み、かゆみ、腫れなどを改善し、患者さんの生活の質を大きく向上させます。


ステロイド外用薬には強さのランクがあり、ネリゾナは 5段階のうち「Ⅱ群:ベリーストロング」 に分類されます。
強めのステロイド外用薬で、正しく使えば強い味方になります。
一方、自己判断で「残った薬を別な病変部に塗る」といった不適切な使用をしないように気を付けてください。

“強さ”のランクにとらわれないで!

ステロイド外用薬には「ストロング」「ミディアム」「ウィーク」など、“強さ”を示すランクが表示されています。
しかし、このランクは必ずしも実際の効果を正確に表すものではありません。
同じ薬でも、塗る部位によって効き方が変わります。たとえば「強め」とされる薬でも、手足の湿疹では十分に効果があらわれないことがありますし、逆に顔の湿疹では強力に作用してしまうこともあります。
また、病気の種類によっても必要な強さは異なります。
強めの薬を使わないと改善しにくい疾患もあれば、弱めの薬でも十分に効果が得られる場合もあります。
当院では、薬の名前やランクだけにとらわれず、患者さんの症状や塗布する部位を丁寧に見極めて適した薬を選んでいます。

ネリゾナの種類

ネリゾナには 軟膏、クリーム、ユニバーサルクリーム、ローション の4種類があります。

・軟膏:油分が多く、乾燥してカサカサした皮膚に適する
・ユニバーサルクリーム/クリーム:べたつきが少なく、広範囲に塗りやすい
・ローション:頭皮など毛のある部位に適する

ユニバーサルクリームと、クリームの違い

「ネリゾナユニバーサルクリーム」はW/O型の乳剤性基剤です。軟膏の長所(湿潤面から乾燥面まで幅広く使用可能)を持ちながら使用感はクリームに近い使用感です。
一方、「ネリゾナクリーム」はO/W型の乳剤性基剤です。

べとつき感は、「軟膏」>「ユニバーサルクリーム」>「クリーム」の順で強くなります。

ネリゾナを使用する主な疾患

ネリゾナは以下のような皮膚疾患に用いられます。

・湿疹、皮膚炎
・乾癬、掌蹠膿疱症など慢性炎症皮膚疾患
・痒疹群
・紅皮症
・アミロイド苔癬

ネリゾナの名前の由来

ネリゾナは先発品の商品名です。由来はインタビューフォームでも不明とされています。

ネリゾナの主な副作用

ネリゾナには、ステロイド外用薬で起こる以下のような副作用が認められます。長期、広範囲に使用する場合は、医師の指示に従ってください。

・皮膚の萎縮(薄くなる)
・毛細血管の拡張
・ニキビ様皮疹、毛嚢炎
・感染症の悪化(細菌・真菌)

特に顔や陰部など皮膚が薄くて外用剤の吸収がよい部位では副作用が出やすいため、医師の指示を守ることが重要です。

ネリゾナの塗る量の目安

ネリゾナの塗る量の目安は、単独のチューブで処方されている場合、「FTU(Finger Tip Unit)」が参考になります。
保湿等と混合されている場合には「ティッシュが付着するくらい」「軽くテカるくらい」が目安となります。

FTU(Finger Tip Unit)の画像

ステロイド外用薬については、以下のページをご参照ください。

ステロイド外用薬