【まとめ】クレナフィン爪外用液
・一般名: エフィナコナゾール
・爪白癬(爪水虫)の専用の治療薬
・1日1回、爪に塗る
クレナフィンはどのようなお薬ですか?
爪水虫の原因は、「白癬菌(はくせんきん)」というカビの仲間が爪に住み着くこと生じます。クレナフィンの有効成分(エフィナコナゾール)はトリアゾール系の抗真菌薬で、このしぶとい白癬菌に対して優れた殺菌作用を発揮します。
原因となる白癬菌が生きていくためには、「エルゴステロール」という成分を使って自分自身の体を守る細胞膜(バリア)を作る必要があります。クレナフィンの有効成分は、このバリアの材料を作る酵素の働きをピンポイントで強力に邪魔します。そして、バリアを作れなくなった白癬菌は、それ以上増殖することができなくなり、やがて死滅していきます。

クレナフィンの特長
爪の奥までしっかり浸透します
人間の爪は「ケラチン」という非常に硬いタンパク質が密集してできています。これまでの塗り薬は、このケラチンにお薬の成分が吸着してしまい、爪の奥深くに潜む「白癬菌」まで届きにくいという弱点がありました。しかしクレナフィンは、爪への浸透力が非常に高く設計されており、厚くなった爪の内部や下の皮膚までお薬がしっかりと染み込みます。
使いやすいハケ一体型です
ボトルの先端がハケ(筆)になっているため、手を汚さずにマニキュアのような感覚でサッと塗ることができます。
正しい使い方と塗り方のコツ
クレナフィンは1日1回の使用です。入浴後など、爪が清潔で柔らかくなっているタイミングで塗るのが最も効果的です。
爪全体に塗る: 爪の表面全体に、隙間なくお薬を塗ります。
爪と皮膚の間に塗る: 爪の先端の裏側(爪と皮膚の境目)にも、ハケを差し込むようにお薬を浸透させてください。
爪の根元・側面に塗る: 爪の周りの皮膚との境界線にも、ぐるりと一周塗布します。
爪白癬の治り方
爪水虫の治療を始めるにあたり「お薬を塗れば、白く濁っている爪がすぐに元の綺麗な色に戻る」とイメージされるかもしれません。しかし、実際の治り方は少し異なります。
一度、白癬菌(カビの仲間)によって破壊されて白色~黄色に濁って分厚くなってしまった爪の組織は、お薬の力で元の透明な状態に戻るわけではありません。実際には、根元から新しく生えてくる爪によって、白癬菌によって濁った爪が徐々に先端の方へと押し出されて治癒していきます。
そのため、例えば、足の親指の爪が完全に生え変わるまでには「半年から1年半程度」という長い時間がかかることも珍しくありません。「なかなか爪の先まで綺麗にならないな」と不安に思われるかもしれませんが、まずは、治療を毎日続けていき、数ヶ月後には爪の根元から綺麗な透明の爪が少しずつ顔を出してくるのを待ちましょう。根元から綺麗な爪が生えるのは、確かな回復のサインです。
「今ある濁った爪が綺麗になる」のではなく、「新しく生えてくる爪を、菌がいない健康な状態にして育てる」のがこのお薬の役割です。
クレナフィンの名前の由来
クレナフィンは、爪白癬に罹患した爪を清浄(Clean)にする、エフィナコナゾール製剤(Efinaconazole)であることに由来します。
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Q 1日に何回塗ればよいですか?
1日1回です。入浴後など、足が清潔で爪が少し柔らかくなっているタイミングで塗っていただくのが効果的です。
Q どれくらいで治りますか?
一般的な目安として「半年〜1年半程度」かかります。これは、足の親指の爪が完全に生え変わるまでの期間です。根気が必要ですが、毎日忘れずに塗り続けることが完治への一番の近道です。当院でもしっかりサポートいたしますので、一緒に頑張りましょう。
Q 痛みやかゆみがないのですが、治療しなくても良いですか?
爪水虫自体に痛みやかゆみはありません。しかし、放置するとご家族にうつしてしまったり、爪が分厚くなって靴を履くときに痛みがでたり、歩き方に悪影響が出たりすることがあります。ご自身の足元の健康を守るためにも、早めの治療をおすすめします。
Q 爪の周りの皮膚が赤く、かゆくなってきました。
クレナフィンは有効成分が強いため、まれに爪の周りの皮膚に「かぶれ(接触皮膚炎)」や「赤み」が出ることがあります。その場合は無理に塗り続けず、一旦お薬をお休みして、当院にご来院ください。
Q マニキュアやペディキュアをした上から塗っても効果はありますか?
残念ながら、マニキュアやネイルアートの上から塗ってもお薬は爪に浸透しません。治療期間中は、お薬の効果を最大限に引き出すため、また私たちが爪の状態を正確に診察するために、ネイル類はお控えいただくようお願いいたします。
Q 塗り忘れてしまった場合はどうすればいいですか?
気づいた時点ですぐに1回分を塗ってください。ただし、翌日になって思い出した場合に「前日の分と合わせて2回分を一度に塗る」ことは避け、必ず1日1回のペースを守るようにしてください。
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抗真菌薬については、以下のページをご参照ください。
この記事の執筆・監修:
上田 喬士
東小金井うえだ皮ふ科 院長 、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 / 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医、医学博士