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ルリコンはどのようなお薬ですか?

水虫・たむしの原因は、「白癬菌(はくせんきん)」というカビの仲間がお肌の表面(角質)に住み着くことです。 ルリコンの有効成分(ルリコナゾール)はイミダゾール系(Allylamines)の抗真菌薬で、このしぶとい白癬菌に対して強力な殺菌作用を発揮します。

具体的には、カビの細胞を包み込んで守っている「細胞膜(バリア)」が作られるのを邪魔する働き(機序)を持っています。バリアを作れなくなった白癬菌は生きていくことができず、結果としてカビそのものをしっかりと退治してくれるのです。

ルリコンの外用薬の種類

ルリコンには、患者さんの症状や塗る部位に合わせて、いくつかのお薬の形(剤形)が用意されています。当院では、お肌の状態を丁寧に診察し、最適なものを処方しています。

ルリコンの画像

ルリコンクリーム:適度な保湿力があり、伸びが良いため、最も幅広く処方される一般的なタイプです。足の裏全体がカサカサしている水虫や、体のたむしなどに適しています。

ルリコン軟膏:クリームや液に比べてお肌への刺激が少ないのが最大の特徴です。足の指の間などがジュクジュクとただれて傷になっている場合や、お肌がデリケートになっている方には、保護作用に優れたこちらの軟膏タイプを処方します。

ルリコン液:サラッとした液体で、皮膚への浸透力が高いのが特徴です。乾燥して厚くなった部分や、毛が生えている部位に使いやすいお薬です。ただし、アルコール分が含まれているため、ジュクジュクした部分や掻きこわした傷口に塗ると「強いヒリヒリ感」が出てしまうため注意が必要です。

ルリコンクリーム・ルリコン軟膏の塗る量の目安

水虫治療の最大のコツは、「症状が出ている部分だけでなく、その周囲にも少し広めに塗ること」です。目に見えない白癬菌が周囲に潜んでいることが多いため、例えば足の指の間であれば、足の裏全体から足の指の間・背面、爪周り、足の側面、アキレス腱の周囲まで、広範囲にしっかりと塗り広げましょう。
ルリコンクリームとルリコン軟膏(チューブタイプの塗り薬)の場合、指の第一関節まで出した量(1FTU=約0.5g)より少し多いくらいが、片足分の目安となります。

足白癬の塗り薬の塗布範囲

気をつけていただきたい「お薬によるかぶれ」

ルリコンを使用する上で、皮膚科医として患者さんに一番気をつけていただきたいのが「お薬によるかぶれ(接触皮膚炎)」です。

非常に効果の高いお薬ですが、ご自身の体質やお肌のバリア機能が弱っている時などに、お薬の成分そのものが刺激となり、かぶれ(接触皮膚炎)を起こしてしまうことがあります。

「ルリコンを塗り始めてから、かえって赤く腫れてきた」「ジュクジュクして、かゆみがひどくなった」という場合、多くの方は「水虫がさらに悪化したんだ」と勘違いされ、より一生懸命にお薬を擦り込んでしまう傾向があります。しかし、これは水虫が悪化したのではなく、「薬にかぶれているサイン」である可能性が非常に高いのです。

ルリコンの名前の由来

ルリコンは、一般名であるルリコナゾールより命名されています。


抗真菌薬については、以下のページをご参照ください。

抗真菌薬