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抗真菌薬とは、どのようなお薬?

私たちの身の回りには、目に見えない真菌(しんきん)」と呼ばれるカビの仲間が存在します。代表的なものが、水虫・爪水虫・たむしの原因となる「白癬菌(はくせんきん)」や、「カンジダ」、「マラセチア」などです。 抗真菌薬は、これらの菌が生きるために必要な細胞のバリア(細胞膜)を壊すことで、菌の増殖を抑え、直接殺菌する働きを持っています。

代表的な抗真菌薬の外用剤

抗真菌薬は皮膚科で頻用するお薬で、外用薬と内服薬があります。代表的な薬剤をご紹介します。

アゾール系(Azoles)
外用薬:ミコナゾール、クロトリマゾール、ケトコナゾール、エフィナコナゾール、ルリコナゾール(ルリコン)、セルタコナゾール
内服薬:イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール、オテセコナゾール

アリルアミン系(Allylamines)
外用薬:テルビナフィン(ラミシール)、ナフチフィン
内服薬:テルビナフィン(ラミシール)

ベンジルアミン系(Benzylamines)
外用薬:ブテナフィン

ポリエン系(Polyenes)
外用薬:ナイスタチン
経口薬:アンホテリシンB

外用薬は、選べる3つのタイプ(剤形)

皮膚科では、主に抗真菌薬の外用薬が使用されます。外用薬には、大きく分けて「クリーム」「軟膏」「液」の3つのタイプがあります。当院では、患者さんのお肌の状態を丁寧に診察し、最も適したものを処方しています。

クリームタイプ: 伸びが良く、適度な保湿力もあるため、最も幅広く処方される一般的なお薬です。足の裏のカサカサや、体のたむしなどに適しています。

軟膏タイプ: クリームや液に比べて、お肌への刺激が少ないのが最大の特徴です。足の指の間がジュクジュクとただれて傷になっている場合や、お肌がデリケートな方には、保護作用に優れた軟膏を処方します。

液タイプ: サラッとしていて皮膚への浸透力が高いのが特徴です。乾燥して分厚くなった部分や、爪の周り、毛が生えている部位に使いやすいお薬です。ただし、アルコール分を含むため、ジュクジュクした傷口に塗ると「強いヒリヒリ感」が出てしまいます。

外用薬で気をつけたい「お薬によるかぶれ」

非常に優れたお薬ですが、ご自身の体質やお肌の状態によって、お薬の成分そのものが刺激となり「かぶれ(接触皮膚炎)」を起こしてしまうことがあります。

「薬を塗り始めてから、かえって赤く腫れてきた」「ジュクジュクして痒みがひどくなった」という場合、多くの方は「水虫が悪化した」と勘違いし、さらに一生懸命お薬を擦り込んでしまいます。しかし、これは「お薬にかぶれているサイン」である可能性が高いのです。 もし症状が悪化したと感じた時は、無理に塗り続けず、すぐに当院へご相談ください。