掌蹠膿疱症
【掌蹠膿疱症、読み方:しょうせき-のうほうしょう】
掌蹠(しょうせき)とは、手のヒラ・足のウラという意味です。
掌蹠膿疱症とは、手のヒラ・足のウラに小さい膿疱(うみ)、紅斑を繰り返す皮膚の病気です。
膿疱(うみ)の大きさは、だいたい1~5mmくらい。その周囲に炎症を起こして赤くみられます。膿疱(うみ)ができる部位にかゆみがみられる場合もあります。頻度は低いですが、爪の変形やにごりがみられることもあります。
患者さんによって異なりますが、多くは3~7年くらいで軽快するといわれています。
掌蹠膿疱症の患者さんは喫煙者が多いといわれています。
ある報告では、患者さんの85.5 %(112/131名)が喫煙者であったそうです 1) 。
治療は軟膏、光線治療などがありますが、喫煙者の方は「禁煙」が掌蹠膿疱症の治療の第1歩とされていますので、ぜひとも患者さんには禁煙に協力いただければと思います。
もしご自身の努力だけでは難しい場合には、禁煙外来を行っているクリニックもありますので、ご相談してみてはいかがでしょうか。
参考文献
1) 臨床皮膚科 60: 633, 2006