痒疹
【痒疹:ようしん】
痒疹は、痒みの強いブツブツした盛り上がる皮疹ができる疾患です。多くの場合は複数生じますが、それぞれが基本的に孤立していて癒合しません。
痒疹にはいくつかの分類があります。現在の皮膚科学会の「痒疹診療ガイドライン 2020」では以下の2つの分類が記載されています。
① 臨床型による分類:「多形慢性痒疹」「結節痒疹」「痒疹(その他の痒疹)」に分ける方法。
① 原因による分類:虫刺によるもの、腎性・肝性・糖尿病性などの症候性、心因性疾患による痒疹、妊娠性痒疹など。
また古くから「急性痒疹」「亜急性痒疹」「慢性痒疹」と経過で分ける考えもあります。
痒疹は虫刺されにひき続いて生じたり、アトピー性皮膚炎の方に生じたり、内臓疾患に合併して生じたりすることがありますが、誘因がない方もいます。
治療の多くは「ステロイド外用薬」、かゆみに「抗ヒスタミン薬の内服」が用いられます。それ以外にも「液体窒素による冷凍凝固療法」「保湿剤の密封療法」「ステロイドの局注」、稀ながら「免疫抑制剤の内服」が行われています。
また、条件があえば光線療法を用います。
2023年から、結節性痒疹であれば生物学的製剤(抗体医薬品)のミチーガ、デュピクセントが保険適応となりました。条件が合えば使用することができます。