手あれ・手湿疹
【読み方:て-しっしん、俗:手あれ】
手掌や手指にみられる湿疹です。
水仕事の多い方、手洗いや消毒をする仕事の方、パソコン入力の仕事の方などにみられます。手湿疹は、日常ではありふれた疾患ですが、仕事や趣味などの生活環境が影響するため、発症すると繰り返す方がとても多い病気です。
なかでも成人女性に多い疾患です。

手湿疹の外的な悪化要因は、洗剤・化学薬品・石鹸などの刺激物質の使用、季節的な乾燥、手を頻繁に使う作業による摩擦などです。
内的な要因としては、アレルギー体質があり、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー体質を持つ人は、手湿疹を発症しやすい傾向があります。
治療は、「ステロイド外用薬」と「保湿」が主体になります。抗ヒスタミン剤の内服を処方することもあります。
当院では、ステロイド外用薬とともに密封療法(ODT:Occlusive Dressing Technique)を行ってもらうこともあります。
また、当院流の様々な治療の工夫をしております。例えば、外用薬の基材の変更、軟膏の追加、条件があえば光線療法(エキシマライト)も一手段となります。ご要望があればご相談ください。
手湿疹の予防には、保湿が重要です。皮膚のバリア機能を高めることにより、湿疹が悪化するのを防ぎます。当院では院長も愛用のべとつきにくハンドクリーム「ノブ ハンドベール D 50g」(税込み 1,320円)を扱っています。ご希望の方は受付まで。
