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皮膚科で処方される外用薬のひとつ 「マーデュオックス」 について解説いたします。
【注意】 記載内容は原則の解説です。実際の使用は、診察に基づいた医師の判断を優先してください。

【まとめ】マーデュオックス

・主成分「マキサカルシトール」と「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」の配合剤
・「活性型ビタミンD3」と「ステロイド(Ⅱ群:ベリーストロング)」が1つになったお薬
・1日1回の使用で優れた効果を発揮する
・剤形は「軟膏」のみ
・使用量の上限:「1日で最大10gまで

マーデュオックスとは

マーデュオックスは先発品の商品名です。
有効成分は、皮膚の過剰な増殖を抑える「活性型ビタミンD3(マキサカルシトール)」と、皮膚の炎症を強力に抑える「ステロイド(ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル)」の2種類が配合されています。

これら2つの成分を配合することで、乾癬特有の「赤み、盛り上がり、フケのような落屑(らくせつ)」を効率よく改善し、患者さんの生活の質を大きく向上させます。
なお、配合されているステロイドは、5段階のうち上から2番目の「Ⅱ群」に分類される強力なものです。

本来、ステロイドは酸性で、活性型ビタミンD3はアルカリ性で安定する製剤です。
そのため、むやみに混合すると両方の含量が低下します。
マーデュオックスは、配合によるpHの変化を、製剤の技術により長期的に安定化させています。

配合剤の大きなメリット

手間の半減:以前の乾癬治療では、「朝はビタミンD3の薬を塗り、夜はステロイドの薬を塗る」など、2種類の薬を別々に塗る手間がありました。ドボベットはこれらが1つに混ざっているため、1日1回塗るだけで済みます。
相乗効果:治療の手間が大幅に減るだけでなく、2つの成分が助け合うことで、それぞれを単独で使うよりも早く、高い効果が期待できます。

各成分の特徴

活性型ビタミンD3(マキサカルシトール)

一つ目の成分は、ビタミンD3です。
ビタミンD3には、「異常なスピードで増え続ける皮膚の細胞にブレーキをかけ、正常な状態に戻す」という素晴らしい働きがあります。つまり、皮膚が分厚く盛り上がったり、粉が吹いたりするのを根本から抑え込んでくれます。

ステロイド(ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル)

二つ目の成分は、ステロイドです。
先発品のアンテベートと同じ成分です。
配合されているステロイドは、5段階の強さランクのうち、上から2番目に強い「Ⅱ群」に分類されます。非常に強力な抗炎症作用があり、皮膚の赤み、腫れ、かゆみという「火事」をあっという間に鎮火してくれます。

マーデュオックスの種類

マーデュオックスの剤形は現在のところ「軟膏」のみです。

マーデュオックス軟膏


・油分が多く、保湿力と皮膚への密着力が高いです。
・人差し指の先から第1関節までの量(1FTU:約0.5g)で、手のひら2枚分(指を含む)の面積に塗ることができます。

マーデュオックスを使用する主な疾患

マーデュオックスは以下のような皮膚疾患に用いられます。

・尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

マーデュオックスの名前の由来

マーデュオックスのインタビューフォームによると、由来は「特になし」とされています。

マーデュオックスの主な副作用

マーデュオックスには、ビタミンD3およびステロイド外用薬で起こる以下のような副作用が認められます。

・皮膚の刺激感(ヒリヒリ感、かゆみ)
・ニキビ様皮疹、毛嚢炎
・皮膚の萎縮(薄くなる)、毛細血管の拡張
・血清カルシウム値の上昇(※ビタミンD3の影響)

マーデュオックスの「使用量の上限」と「注意点」

マーデュオックスの使用時は、以下の注意点を必ず守りましょう。

・塗るのは「1日1回」まで:マーデュオックスは1日1回の塗布で十分な効果が24時間持続するように設計されています。
・使用量の上限を守る:マーデュオックスには「1日最大10gまで」という使用量の上限が定められています。
「顔」「デリケートゾーン」には原則使わない:皮膚が薄い場所には強すぎるため、医師の指示がある場合を除き避けてください。
・塗った後は「手を洗う」:薬を塗った手でうっかり目をこすったり、顔を触ったりすると、強いステロイド成分が意図しない場所についてしまいます。