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皮膚科で処方される抗ヒスタミン薬のひとつ 「アレジオン」 について解説いたします。
【ご注意】 記載内容は原則の解説です。実際の服用は、診察に基づいた医師の判断を優先してください。

【まとめ】アレジオン

・主成分「エピナスチン塩酸塩」
・第2世代抗ヒスタミン薬の1つ
・眠気と効果のバランスが優れている

アレジオンとはどのようなお薬ですか?

アレジオンは1994年に発売されました。
第2世代抗ヒスタミン薬」に分類される抗アレルギー薬です。
エピナスチン塩酸塩が主成分です。

私たちの体には「ヒスタミン」という物質があります。
これは体内で炎症やアレルギー反応を起こすきっかけになる物質です。
花粉やハウスダストなどに反応すると、ヒスタミンが放出され、鼻水・くしゃみ・かゆみ・赤みなどの症状が出ます。
皮膚においては、ヒスタミンは「かゆみ」を引き起こす代表的な物質です。
このヒスタミンの働きをブロックする薬を「抗ヒスタミン薬」といいます。

アレジオンの特徴

1日1回の服用で24時間持続

1日2回飲むタイプのお薬に比べ、飲み忘れのリスクが大幅に減ります。「朝飲めば、翌朝まで安心」というリズムは、治療を継続する上で大きなメリットです。

眠気の少なさと安心感

脳内への移行は比較的少ないため、日中の眠気やだるさを感じにくいお薬です。この点は個人差があります。添付文書上、運転に関する禁止制限はありませんが、注意は必要です。比較的「眠くなりにくいスタンダードな薬」としての立ち位置を確立しています。

鼻詰まり(鼻閉)へのアプローチ

花粉症・アレルギー性鼻炎で使用する場合、多くの抗ヒスタミン薬は「鼻水(鼻汁)・くしゃみ」には強いものの、「鼻詰まり(鼻閉)」には弱い傾向があります。アレジオンは痒みの直接の原因となるヒスタミンを抑えるだけでなく、他の炎症を引き起こす物質(ロイコトリエンなど)の放出も抑える「化学伝達物質遊離抑制作用」を併せ持っています。この作用により、鼻粘膜の腫れを抑える効果も期待できるため、鼻が詰まりやすいタイプの方にも適しています。

アレジオンが処方される疾患

主に以下のような疾患に用いられます。

・アレルギー性鼻炎
・蕁麻疹(じんましん)
・皮膚疾患に伴う痒み(湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症)

アレジオンの服用方法

アレジオンは、添付文書上、疾患において用量が少し異なります。

【じんま疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、尋常性乾癬)に伴うそう痒、気管支喘息の場合】
成人では「1日1回、1回20mg」を食後に服用します。
なお、症状により量を増減して処方することがあります。

【アレルギー性鼻炎の場合】
成人では「1日1回、1回10~20mg」を食後に服用します。
なお、症状により量を増減して処方することがあります。

皮膚科では強い痒みを抑えるために20mgを処方することが一般的ですが、症状に合わせて医師が調整いたします。。

小児

アレジオンは3歳以上から適応となります。
以下の用量が一般的ですが、症状・体重等で調整されます。

【じんま疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒】
・3歳以上7歳未満:1日1回、1回10mg(ドライシロップ1%:1日1回、1回1g)
・7歳以上:1日1回、1回20mg(ドライシロップ1%:1日1回、1回2g)

【アレルギー性鼻炎の場合】
・3歳以上7歳未満:1日1回、1回5〜10mg(ドライシロップ1%:1日1回、1回0.5~1g)
・7歳以上:1日1回、1回10~20mg(ドライシロップ1%:1日1回、1回1~2g)

腎臓に持病がある方

アレジオンは腎機能が低下していても、通常量で投与が可能と考えられています。

妊娠中・授乳中

妊娠中:添付文書上「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」とされています。
授乳中:添付文書上「治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること」とされています。
なお、妊娠中・授乳中でも禁忌ではありません。
私の知る限り、人において明らかな催奇形性(赤ちゃんに先天的な奇形が生じる性質)は報告されていません。
使用は医師の判断のもとでお願いいたします。

アレジオンの名前の由来

アレジオンは、病変(=lesion)を無くする(=A)という意味に由来します。

アレジオンの「処方薬」と「市販薬(スイッチOTC)」の違い

ㅤ現在、アレジオン(エピナスチン塩酸塩)は薬局やドラッグストアで購入できる「スイッチOTC」としても広く普及しています。有効成分自体は同じですが、医療機関で処方を受ける「処方薬」には、以下のような大きなメリットがあります。

用量調整の選択肢と、他剤との併用

市販のアレジオンは、1回10mg、または20mgを1日1回服用するスタイルに固定されています。しかし、重症のじん麻疹などの場合、標準量では痒みが止まらないことも少なくありません。保険診療では、アレジオン(エピナスチン塩酸塩)を症状に応じて増量することが可能です。
そして、医療機関では、ガイドラインに基づき、症状に合わせて用法・用量を調整したり、他のお薬と組み合わせたりする「オーダーメイドの治療プラン」を立てることが可能です。

経済的なメリット(保険適用)

処方薬は健康保険が適用されるため、窓口での負担額を大幅に抑えられる場合があります。


抗ヒスタミン薬については、以下のページをご参照ください。

抗ヒスタミン薬