最新更新日:2025年4月16日
みずむしの治療をされる患者さんへ
このページは当院でみずむしと診断された方のためのページです。
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みずむし(足白癬)は、白癬菌というカビの一種が、足の皮膚の表面に入り込んで発症します。
画像のヒョロヒョロと長細くのびている(赤矢印)のがみずむし菌です。

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みずむし(足白癬)の塗り薬について
【まとめ】
みずむしの塗り薬は以下が重要
・塗る範囲
・塗る量:1FTUで片足分(10gチューブが約10日分)
・塗る期間:病変部がきれいになってもさらに1ヵ月は塗り続ける
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足の指の間だけジュクジュクしていたとしても、ほとんどの場合は正常に見える足の裏に広がっています。
そのため、治癒を目指すのであれば広い範囲に塗り薬を塗る必要があります。
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具体的には以下の図のように、足の裏全体、足の指の間、踵まで塗るのがよいと言われています。

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*注意*
みずむしの外用薬はまれながら、かぶれることがあります。かぶれたら中止してご相談ください。
外用量の適量は、人差し指の第1関節に乗る量(1FTU=約0.5g)が片足分です。片足にしか症状がなくても両足に塗りましょう。10gのチューブで約10日分、1ヵ月で10gチューブ×3本になります。
外用は病変部がきれいになってもさらに1ヵ月は塗り続けましょう。みずむしのタイプにもよりますが、趾間型で2か月以上、小水疱型で3か月以上、角化型で6か月以上が目安となります。
治ったと思っても、みずむし菌が少しでも残っていると再発するので、十分治療をして終えましょう。
* 飲み薬で治療する場合(主に爪白癬を合併した場合)、足への塗り薬は不要です。飲み薬が足にも効きます。
★生活上の注意点★
- バスマットやタオルは共有しない
- 同居人にうつさないように、自分がバスマットを使用するときはバスマットの上にタオルを一枚引く
- 同居人が足白癬(みずむし)の場合、一緒のタイミングで治療する(せっかく治っても、同居人からみずむしをもらって再発するかもしれない)
- スリッパは共有しない
- 素足で歩かない
- 靴下は毎日履き替える
- 趾間(指の間)がジュクジュクしないように、5本指の靴下が望ましい
- 同じ靴を毎日はかないようにする
- 傷を作らないように注意する
みずむしのかゆみについて
みずむしは「かゆい」と思っている方が多くいらっしゃいますが、必ずしも「かゆみ」を伴いません。
「かゆみ」でみずむしかどうかは判断できませんし、治療効果の判断にもなりません。お気を付けください。
みずむしの予防
みずむし菌は接触することで感染しますが、菌が侵入して感染するまでに約24時間かかると言われています。
そのため、1日1回足の裏をしっかり洗うだけでみずむし菌が流されて感染予防になります。